陶磁器を中心に、年間200点ほどの器の修繕、”金継ぎ”を行っています。天然漆や植物、金・銀・錫など、体に安心で心地よい自然素材のみを用い、本物の素材だけが持つ美しい佇まいを大切に、元の器の魅力をさらに引き出す修繕を心がけています。

〈Mono.〉さんにゆかりあるの作家さんや、鹿児島在住の作家さんを中心に、窯出しの時に傷があったものや破損品などを買い付け、天然漆や本物の金銀などを使って修繕した器を作品として展示販売します。器の修繕の相談会も開催予定です。

日頃は、お客様の器をお預かりして、お客様のオーダーに添ってお直ししてお返ししていますが、今回、買い付けた器と向き合い、私が自由に感じた仕上げを選び、新たな「景色」を見出して、ご協力いただいた作家さんとのコラボレーションの要素も盛り込みながら、制作します。窯傷品を再生するというサステナブルな視点はもちろん、お客様が金継ぎを施した器を生活に迎え入れてくださることで、天然漆を使った金継ぎのある暮らしを身近に感じて頂けたらと思っています。