REPORT

2008年に始まった『ash Design & Craft Fair』。
第17回目の開催となる「ash 2024」では、鹿児島市を中心に、鹿児島県および宮崎県のショップやギャラリーなど、全74会場で100組の作り手が作品を発表しました。

開催エリアは年々広がりを見せており、北は出水から、南は常連となった奄美大島・屋久島に加え、新たに種子島でも開催されました。鹿児島県では川辺、日置、宮崎県では青島や串間といった郊外エリアにも広がりを見せ、これまで開催が限られていた姶良・霧島でも多くの会場が生まれました。鹿児島と宮崎に点在していた場所が線となり、面となって広がりつつある今、南九州の新たな地図が描かれはじめています。

会期中の各会場では、作品の展示販売だけでなく、陶芸や写真をはじめとしたワークショップ、イラストのオーダー会やライブドローイング、夜のオープンハウスなど、多彩な連動イベントが開催。これによって来場者と出展者、また地域の店舗が対面・オンラインの両面で有機的につながり、多くの新たな出会いや交流が生まれました。

例年好評の公式ブックレットは、ページ数を40ページから44ページへと拡大。前年には会期中にすべての冊子が配布されるほどの反響を受け、今回は2,000部増刷となる15,000部を発行しました。会期終了後も継続して配布を行い、WebサイトやSNSといったデジタルでの情報発信とあわせて、南九州を訪れる多くの来訪者に「発見と出会いの道しるべ」として届けられています。また、これまでの飲食店・宿泊施設の紹介コンテンツに加え、地域ならではの温泉施設の紹介もスタート。より幅広い視点での地域の魅力を届ける試みが広がりを見せています。

すでに2025年秋の開催に向けた準備がスタートしています。今年もあたらしいデザインやクラフトとの出会い、南九州の町巡りを。そして、皆様とお会いできることを心より楽しみにしています。